ヨーロッパを周遊する際に出入国審査を免除される場合があるのを知っていますか?
実はシェンゲン協定を結んでいる国では移動を自由にするため出入国審査が免除されパスポートの提示が不要になります。
今回はシェンゲン協定や実際に加入している国について紹介していきます。
シェンゲン協定とは
1985年に締結されたシェンゲン協定は、「ヨーロッパ内での人や商品の移動を自由にする」ことを目的としています。
この協定はルクセンブルクのシェンゲン村で締結され、ヨーロッパの27か国が加盟しています。
加盟国間の移動では出入国審査が免除され一度入国審査を受けたら加盟国内では最大90日間滞在できます。
ただし、一度出国すると再び出入国審査が必要になります。
シェンゲン協定加盟国は?
以下の27カ国がシェンゲン加盟国に加盟しています。
- オーストリア
- ベルギー
- クロアチア
- チェコ
- デンマーク
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- ハンガリー
- アイスランド
- イタリア
- ラトビア
- リヒテンシュタイン
- リトアニア
- ルクセンブルク
- マルタ
- オランダ
- ノルウェー
- ポーランド
- ポルトガル
- スロバキア
- スロベニア
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
2024年春にはルーマニアとブルガリアが加盟し29か国になる予定です。
シェンゲン協定とEU加盟国とは異なり、EUに加盟していない国でも加入することができます。
イギリスは加盟していないので出入国審査に必要ですよ!
周遊するときの注意点
シェンゲン協定内を周遊するときの注意点を挙げていきます。
最大90日、パスポートの残存期間180日以上
シェンゲン協定内で日本のパスポートを持っている場合「あらゆる180日の期間内で最大90日間」まで滞在が許可されています。
この期間内であればビザは不要で出国時のパスポートの残存期間は180日以上必要です。
しかも過去180日以内であれば連続しての滞在でなくても90日がカウントされます。
例えば、過去180日の内で30日間滞在した場合残りの滞在可能期間は60日間となります。
帰国や乗継地での滞在はカウントされずリセットされないので注意が必要です!
パスポートを携行しておく
シェンゲン協定内の移動は基本的に出入国審査は不要ですが、パスポートの提示を求められる場合があります。
実際に以下の2箇所でパスポートの提示を求められました。
- 飛行機のチケット確認時
- 長距離バスに乗る前
他にもトラブルが起きた際にはパスポートを見せるのが最もスムーズに解決できます。
キャリーケースなどに入れて預けてしまわずに常に携行しておくようにしましょう。
まとめ
シェンゲン協定や加盟国について紹介しました。
出入国審査のいらない便利な協定ですが90日以内という制約があります。また、パスポートは不要と思わず常に携行しておくようにしましょう!