フィンランドの首都ヘルシンキにある「ヘルシンキ大聖堂」。
白い外壁が特徴の大聖堂はヘルシンキのランドマークになっています。
今回はヘルシンキ大聖堂に訪れた時の写真をもとに建築的な特徴を紹介していきます!
【ヘルシンキ大聖堂】建築の特徴は?
ヘルシンキ大聖堂は中央に立つドームが海抜80mの高さのある巨大な大聖堂です。
ドイツ人建築家カール・ルートヴィヒ・エンゲルとエルンスト・ベルンハルト・ローマンによって改築され、
1852年に新古典主義建築である現在の姿になりました。
新古典様式とは古代ギリシアと古代ローマの二つの様式を純化した様式です。
過剰な装飾様式の反動として簡素、単純を目指した幾何学的な純粋形態とされています。
1917年にフィンランドがロシアから独立する前からある歴史ある大聖堂です。
平面はギリシア十字の形をしていて、真っ白の外壁に5つのドームが乗っています。
福音ルーテル派の総本山としても知られる歴史ある大聖堂です。
ファサードにはコリント式の6本の列柱と三角形のペディメントが施されています。
4方向のファサードは全て同じデザインになっているためシンメトリー性が高く安定感のある外観です。
内部も外部と同様に白い壁で囲まれ、黄金のシャンデリアが輝いています。
シンプルですが荘厳で崇高な空間が広がる格式高い雰囲気があります。
現在は宗教儀式としてだけでなく結婚式などの特別な行事にも利用されているそうです。
見どころは何?
ヘルシンキ大聖堂の見どころを2つ紹介します!
12使徒の真鍮の彫刻
外観では屋根にいる12使徒の真鍮の彫刻が見どころです。
12使徒とは、イエス・キリストの12人の優れた弟子たちを指します。
真鍮(しんちゅう)とは銅と亜鉛を混ぜ合わせた黄金の合金のことでデザイン性の高さが特徴です。
世界最大級のコレクションと呼ばれています。
各ペディメントに3体ずつ乗っていて大聖堂を見守っているように感じます!
パイプオルガン
内部の入り口の上にあるパイプオルガンは重厚感があり見どころです。
1963年に改装されているため比較的新しいものですが、5,614本のパイプを使っているため迫力があります。
ドームの円形に沿って並んでいる様子はとても珍しくオリジナリティを感じました!
バリアフリーになっている?
完全にバリアフリーにはなっていません。(2023年時点)
大階段のある側の裏側に回ると大聖堂のすぐ近くまでスロープで行くことができます。
しかし、入り口の目の前には階段が6段ほどあり私が行った際には最後の階段にスロープがありませんでした。
フィンランドはバリアフリーが進んでいると言われていますが、歴史的な建物にはまだ手が回っていないところがあるようです。
場所はどこ?
ヘルシンキの中心部に位置しています。
ヘルシンキ中央駅からは歩いて10〜15分ほどです。
トラムを利用すると7分ほどで到着します。
大聖堂の近くにはマリメッコやイッタラのお店もあるのでショッピングや街歩きも楽しめますよ!
入場料は必要?
入場は無料です。
寄付として入口にボックスが置かれています。
まとめ
今回はヘルシンキ大聖堂に訪れた時の写真をもとに建築的な特徴を紹介しました。
新古典主義の特徴である簡素で単純な作りですが、重厚感や荘厳さを感じました。
ヘルシンキの中心部にあるためショッピングや街歩きと一緒に楽しめます!