スペインのかつての首都として栄え「スペインに一日しか滞在できないなら迷わずトレドにいけ」という格言があるトレドには多様な文化が入り混じっています。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教が融合した古都の名建築を紹介していきます!
トレドの名建築①トレド大聖堂
トレド大聖堂(Santa Iglesia Catedral Primada de Toledo)はスペインゴシック建築の最高峰のカトリック教会です。
数世紀にわたって建設され、要塞のようなしっかりとした作りと細かな彫刻や飾りからは荘厳な雰囲気を感じます。
美しい尖塔はトレドの街のシルエットを象徴しています。
内部はゴシック様式のリブアーチやバラ窓のステンドグラスが美しかったです。
鮮やかなステンドグラスから降り注ぐ光は格別に綺麗です!
壁一面に描かれた主祭壇はヨーロッパの中でも最上級に豪華だと感じました。
トレド大聖堂はスペインの歴史のシンボル「トレド」の中でも重要な場所です。
巡礼的な意味でも来てよかったと思える大聖堂でした!
トレドの名建築②サン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院
サン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院(Monasterio de San Juan de los Reyes)はゴシック様式のカトリック教会の修道院です。
内部にはアラベスク模様やムデハル文字など、イスラム教とキリスト教が混じるスペインならではの装飾を見ることができます。
アラベスク模様とは、モスクの壁面に見られるイスラム美術の装飾で幾何学模様などがある。
ムデハルとは、キリスト教徒に再征服された町に残り続けたイスラム人のこと。
アルハンブラ宮殿の影響を受けていると言われ、繊細なイスラム装飾を間近で見ることができます。
祭壇のある場所はトリビューンやバルコニーに登ることもできました。(かなり珍しいパターン)
修道院はトレドの旧市街の端に位置し、市壁に隣接していることからも重要な建物であったことがわかります。
トレドの名建築③トレド駅
トレド駅(Estación de tren Toledo)はネオムデハル様式の装飾が綺麗な駅舎です。
ムーア人(イスラム教徒)の影響を受けた独自のデザインを特徴的でアラベスク模様や幾何学的なデザインが見られます。
100年以上前に作られたとは思えないほど新しく、壁や床のモザイクが美しくステンドグラスから漏れる光はとても美しかったです。
外観も内観も白と金色の石で装飾されているため統一感がありトレドの街にふさわしい玄関口だと感じました!
トレドの名建築④アルカサル
アルカサル(Alcázar de Toledo)はムデハル様式の軍事要塞として建てられました。
要塞としての建てられたため丘の上に位置しトレドを見渡せる位置に作られています。
堅固な構造であり対称性と調和が重視しされています。
石が埋め込まれたような外観や、階によって異なるペディメントが特徴的な建物です。
現在は美術館や軍事博物館として一般公開されていて、修学旅行の子供たちがたくさんいました!
トレドは日本でいう京都みたいな場所のようです!
トレドの名建築⑤ソコドベール広場
ソコドベール広場(Arco de la Sangre)はカフェややショッピング施設に囲まれた広場です。
広場自体に見どころがあるわけではありませんが、観光スポットへ向かうツアーのスタート地点として多くの人で賑わっています。
旧市街を一周できる観光バス(ソコトレン)のチケットも売られています。
細く石畳の坂道が多いトレドを歩いた後にゆったりとした広場で休憩するのがオススメです!
トレドの名建築⑥サンタ・マリーア・ラ・ブランカ教会
サンタ・マリーア・ラ・ブランカ教会(Sinagoga de Santa María La Blanca)はムデハル様式のシナゴーグ(ユダヤ教徒の礼拝堂)でキリスト教に改修された教会です。
白い漆喰で覆われたシンプルなユダヤ教らしさや、馬蹄形のアーチのイスラム教らしさのある文化の入り混じったキリスト教会です。
虐殺や侵略などを繰り返して文化の混じり合うトレドにおいて最も象徴的な建物の一つだと感じました。
まとめ
今回はトレドの名建築6選を紹介しました!
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の混じり合う古都の建物はさまざまな文化が垣間見える珍しい建物がたくさんあり見どころ満載でした。
1日で十分に回ることができるので是非日帰りで訪れてみてください!